釘姫物語 永久タコス輪舞曲

映画3本

 GW中に『劇場版“文学少女”』『いばらの王 King of Thorn』『劇場版 銀魂 新訳紅桜篇』を見てきた。
文学少女』。美羽の「本当の望み」問題が決着して一段落と思わせたところへ、駅のホームのシーンは非常に心を揺さぶりざわつかせるので、このシーンだけのためでも見た甲斐はあったと思う。それから平野綾の好演とか。心葉に対するななせ・遠子先輩両者の距離感の描写はそつなく。
いばらの王』。仙台エリ
銀魂』。冒頭のシーンで吉田松陽が教え子たちに残した言葉が何だったのか、口は「なかま」と動いたように見えたんだけれど、そして本編中ヅラじゃない桂が何度も「仲間」と言っているのを聞くにつけ多分そうなんじゃないかいう思いは強まるんだけれど、明示はされないのでこれは憶測でしかない。あるいはテレビ版では明らかにされていたかもしれないけれどもう記憶の彼方だし原作読んでないし。少なくとも劇場版では、松陽の言葉は外部に曝され損なわれることなく、銀時ら教え子それぞれの胸中に、最後まで秘め保たれつづけることになっている。また子のお股の染みもまた同様。
 花澤香菜が同時に2本の映画でヒロイン役を張って話題を呼び(『文学少女』と『いばらの王』)、釘宮理恵が当たり前のようにふたつヒロイン役をこなせば(『銀魂』と『クレヨンしんちゃん』)、ほかの声優は一体何をやっているのかと思ってしまうとしても、『くぎゅしん』と聞いては何をさておいても劇場まで見に行かざるをえないことに当然なるのだから、与えられた声優をまずは存分に愉しめばいいのだと思う。で、いつ見に行こう『くぎゅしん』。