おっこ若おかみなのよ

若おかみは小学生!』#1「なんでわたしが若おかみ!?」

 両親を事故で亡くしたおっこ(織子)は、街を離れ、温泉旅館を切り盛りする祖母のもと、母が少女時代を過ごした部屋で暮らすことになる。
 その部屋が、空の机とカラーボックスがあるきり、母の名残などおよそない殺風景さで描かれており、やや悲しい。おっこが落ち込みくじけたときに、この部屋だけは優しく守ってくれるような、少女時代の母が一緒に悩んで励ましてくれるような、そんな部屋ではあってくれそうもない。そのかわりに幽霊のウリ坊という寸法なのだろうが。
 モンゴメリのエミリーブックスを最近読んだばかりなので、ついそんなことを思ってしまう。