魔法が使えない子は

『映画しまじろう まほうのしまのだいぼうけん』

 ここ一番の大事なときに、しまじろうを応援するのにステッキの力を使わないのは、おなじ小道具を用いるにしても、プリキュア映画とは一線を画するところだ。ステッキを媒介して目に見える力に変換しなくとも、案ずるなかれ、応援は届く。

 それに、森の魔女が言うように、魔法の助けがなくてもしまじろうは、その内にすでに力を持ってる。

「魔法が使えない子は、あんがい魔法が必要ない子なのかもしれないよ」