はっぴぃ にゅう ニャースディ

迷い猫オーバーラン』#3まで

 主人公がヒロインのことを完全に理解し尽くしている状態から始まって、どのように話が展開しうるのか。希との関わりを通じて、ということに恐らくはなっていくんだろうけれども興味深い。
 たとえば#3「迷い猫、見つけた」において、希と手を握って寝てたと言われても怒り出さないし、私だって手を握ってたと言うときにも顔を赤らめたりモジモジしたりしない、そんな文乃のキャラクターは昨今のアニメヒロインとしては非常に新鮮に映る。そうして、伊藤かな恵だからこそ成立しているこれはキャラクターだと思える。各話監督次第で今後この方向がブレてしまわないことを期待したい。ところで、伊藤かな恵の泣き演技、ゆかなみたいではなくて?
 歌のインパクトから少しく離れて冷静になってみると、これまではストレイキャットであったとしても、いまこうして出会ったからには、この出会いは喜ばしいことなんだよ、「はっぴぃ にゅう にゃあ」なんだよ、というほどの言葉の意味のタイトルなんだね。見事な仕事だと関心はするがどこもおかしくはない。