2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「僕の孤独はほとんど極限に耐えられる」

シェリー;小林章夫訳『フランケンシュタイン』(光文社古典新訳文庫) 「(……)おまえがまだ生きていて、おれに対する復讐の気持ちを抱き続けていれば、おれが死ぬより、生きている方が心は満たされたはずだ。だが現実はそうではなかった。おまえはおれを消…

「永遠に 降る雪があるなら」

長谷川宏著『幸福とは何か ソクラテスからアラン、ラッセルまで』(中公新書) 序章にあらわれる、幸福についての導入のための言説の一々に疑いを抱かずにいられなくて。それでも本論に入ればどうにかなるかと思っていたが、序章における著者の見解に軸足を…