2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「フワ フワ フルリ 空に届く」

『アニメージュ』 処分完了。以下は目に留まった箇所。 (サヤというキャラクターを)ちょっと『掴めたかな?』と思えたのは、矢吹先生が『トレインとサヤを恋愛関係にしなかったのは、サヤを手の届かない存在にしたかったから』とおっしゃっているのを、あ…

「トラ、トラ。大悲劇名詞!」

竹宮ゆゆこ『とらドラ!』(電撃文庫) 面白いだけじゃないか! コントじゃないか! と思いながら読んでたけど、そして面白いだけのものは大好きだけど、読み終わってみるとそれだけではきかなかった。一筋縄ではいかなかった。なにこの完璧さ。「そういうふ…

「不安定で/無謀で/可能性だけで立ってた」

『Newtype』 2004年1月号から2006年8月号までを、ひと通り目を通して処分。 創刊20周年の企画だと思うけど、いろんな声優に「20歳とはどんな年齢だったか」というのを訊いた記事があって、桑島法子が書いた色紙に、タイトルにあるような文言が書かれていま…

「メロス、君は、まっぱだかじゃないか」

野村美月『“文学少女”と死にたがりの道化(ピエロ)』(ファミ通文庫) 自分はこれからも道化の仮面をつけ、世間を欺いてゆくでしょう。 けれど、そのことが、前より恥ずかしくはないのです。 (p.243) 本当は太宰治全集を読破してから手を付けようと思って…

「きみはぼくの心をかき乱しちゃったわけよ」

中村九郎『ロクメンダイス、』(富士見ミステリー文庫) 「Die」がダイスのことだろうって事と「Cracked」の「c」をcrackしたら「raked」だろうってのは読んでる途中に思ったけれど、それがだからどういう事になるのかってところはサッパリ分かっていなかっ…

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中村九郎『黒白キューピッド』(集英社スーパーダッシュ文庫) いくつも書店を巡って、やっと見つけた。 視点や時制の不統一とか、時間的飛躍とか、明らかに破格しまくってるのにそれで成立してるから不思議。ラストまで何かがまっすぐと通じていると思える…

「突然友達に誘われて来たらアイツが僕の中に」

C70 コミケ2日目、3日目と参加。目的と言っては「むてけいロマンス」と「YELLOW HOUSE」だけなのであっという間に買い物終了。2日目なんて参加する必要なかったんじゃないかと思える。 創作文芸を3周くらい巡って、買おうかなと思った本が1冊だけあった…

「ミミ、ミミ、ミミ子でポン~!」

『クレヨンしんちゃん』 最近は根谷美智子が出まくりで萌えますなあ。なんてしている場合でなくこれから東京に出発する準備。なんてしている場合でなく小桜エツ子がマラカスを振っていて呵々大笑。

「イエス、マスター」

小阪修平『そうだったのか現代思想』(講談社+α文庫) 実存のサルトル、不在のマンソンジュ、と現代思想づいてるこの勢いを借りて読み始めました。まだハイデガーの章。 カルチャーセンターの講義を本にしたものということで、話し言葉で、内容も簡単な案内…

非-彼自身による非-マンソンジュ

マルカム・ブラドベリ;柴田元幸訳『超哲学者マンソンジュ氏』(平凡社ライブラリー) ライブラリー版が出たころに書店で見かけて、『鼻行類』と『文学部唯野教授』を掛け合わせたようなものだろうかと思って買って、4年経った今になって読んでいる。 全編…