2010-01-01から1年間の記事一覧

神話性から可能性へ

栗山千明「可能性ガール」 CMで栗山千明「可能性ガール」のPV映像を見て覿面にメロメロのこのごろの日々。ロックでありポップでありキュートであり、とにかく魅力的。ところどころ振りが二拍子的になるのが特にツボ。 峻しさと危うさとを両ながらに帯びたか…

「シチューはわるくないよぅ」

年末映画 さかなクンが天皇陛下に名を呼ばれることの栄誉に浴した23日、私は『チェブラーシカ/くまのがっこう〜ジャッキーとケイティ〜』『劇場版イナズマイレブン 最強軍団オーガ襲来』と映画に浴してきました。これで映画の行き納め、今年はのべ21回劇場…

「Now is the time!」

『セラフィムコール』#12(終)「〜セラフィムたちの聖夜〜」 紫苑「桜」 桜「はい、お姉様」 紫苑「……綺麗ね」 桜「お姉様も」 紫苑「今この瞬間が、世界のすべて。 ――空にあるのは星だけ。神なんていない。天使なんていない。空の星と、それを見つめてい…

(まるで奇蹟攻撃じゃないの……!)

上遠野作品4冊読んだ 電撃文庫作品だけでも何とか追いつこうと奮起して、上遠野浩平『ヴァルプルギスの後悔 Fire1.〜3.』『ブギーポップ・ダークリー 化け猫とめまいのスキャット』(電撃文庫)を読み終わりました。他のレーベルや単行本が10冊くらい溜まっ…

「あたし少し、失礼だったわ。ごめんなさい」

『あしたへフリーキック』 アミノテツロー(現・アミノテツロ)監督作品を補完する目当てで9月末から見はじめて、途中サボりがちになりながらも約ひと月かけて見おわった。 経営学校に通っていて頭がよく、もとよりスポーツも万能で、何にでも真剣なのだけ…

六番目の七瀬

映画『七瀬ふたたび』 小中和哉監督&伊藤和典脚本のタッグで『七瀬ふたたび』が初の映画化ということで『プリキュア』公開を尻目に見てきたら、観客はたった6人ばかりでさみしい。幼女少女に揉まれなかったことが。そして見に来ない人たちのことが。 OPに…

「ヒラメが一匹太平洋、ひらめいたー!」

ちょっと参ってしまう 第一報が田原正利プロデューサーのブログで伝えられて、その後しばらくは出てくる情報が全てそのブログをソースにしていて、とにかく『超くせになりそう』#1を見て笑って、『ようこそようこ』#1を見て笑って、『COSMOSピンクショッ…

「でも 私は/今度の日常も/けっこー好きだよ」

わかつきめぐみ『So What?』(全4巻/白泉社文庫)などのこと 悩んだり打ち明けられない思いがあったり、一方で相手を心配したりして、そうしてみんな一緒にいるのが日常で。 知らなくてもよかったかもしれないことを知ったあとに、気づかなければ済んだか…

一方的に解ることをしない

『劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-』 TVシリーズを全く見ず、事前情報も得ないまま劇場に飛び込むことには慣れた私ですが、さしもの私も今回ばかりはそれでは理解が及ばない度合いが高かったですから、皆さんにはTVシリーズを視…

昔に食べたイチゴタルトのあの味が忘れられないんだ

『夢色パティシエール』#48まで 追いついた記念にチョコケーキと抹茶ケーキを食べている。(というのはこの記事の下書きを書いた9/17の話で、今はミルクレープとガトーショコラを食べている。) * スイーツ精霊(スピリッツ)とか出てきて、魔法モノと言え…

「そうさのう」

今年見たけど感想を書いてなかった映画 先日『宇宙ショーへようこそ』をリピートで見てきたので、ついでに今年見た映画の感想を補完しておこうと思います。見てから大分経過したので引用した字句が正確でないかも知れません。あらかじめご了承ください。 3/?…

郷先輩が見た夢、あるいは「ジョーすげえ」

樺薫『ぐいぐいジョーはもういない』(講談社BOX) 『藤井寺さんと平野くん』を気に入ってデビュー作の『めいたん』を買ったのが積んだままになっていたのですが、このたび講談社BOXから新刊が出たというのであわてて『めいたん』を読み、カレーを食べ、そう…

モンマルトル階段落ち

「消えたレシピ」(『夢色パティシエール』recette 39) やっと今クールを射程に捉えた。 パリへの出発を前にしてヒカルおじさんも駆けつければ、やっぱりかっこいいヒカルおじさん。 パパだけがダメダメなのもやっぱりなんだけど、成長した娘の気持ちをまっ…

「あいつ今日からtwiceな」

防災ラジオドラマ たまたま聞いたNHKラジオ第1の防災の日スペシャル内のドラマに三石琴乃さんが出ていました。過去のトラウマから津波に対してややヒステリックに過敏になってしまう、801号室に住んでいる主婦の役で、最終的には穏やかさを手に入れる、それ…

あの日 出逢ったから いつか笑えるんだ

『千年女優』 当時はまだそれほど映画館に行く習慣はなかったはずで、なぜわざわざこれを観に行ったのか正確な理由は思い出せない。多分アニメ誌の記事で知って、なんか良さそうだなという程度の軽い気持ち、出来心からだったのではないかと思う。 観終わっ…

「樫野のドSめー」

「樫野家のビターな事情」(『夢色パティシエール』recette 18) お母さまへ パティスリーオトカムのオペラです もらいものですがよろしかったらどうぞ 雅 (recette 18「樫野家のビターな事情」) ドSの樫野を縛ってくすぐったりなどして愉悦を覚えるスーパ…

VIVA! おんなのこアニメ

視聴が追いついているアニメ(2010年8月現在/24本) 『バトルスピリッツ 少年激覇ダン』 『ジュエルペット てぃんくる☆』 『ハートキャッチプリキュア!』 『ひめチェン!おとぎちっくアイドル リルぷりっ』 『GIANT KILLING』 『忍者ハットリくん』(BS朝…

ぐが

『いちばんうしろの大魔王』 見終わった。個人的に好きなキャラは、ころね(悠木碧)、寛(代永翼)、生徒会長(広橋涼)といったところではあるものの、豊崎愛生の演技が冴えてたってことには触れておきたい。それから、戸松遥の演技が誰かに似て聞こえると…

「Yes, maniac!」

借りた漫画読んだ あまりに漫画を読まない私は、憐れまれもすれば篤志家から漫画の施しを享けます。 平野耕太『ドリフターズ 1』(YKコミックス) 絶賛の声しか聞かれない漫画の面白さが解らないなんていうのは非常に勇気がいることですが、偶有するところ…

「僕は…/君に…/おとぎ話を…/してあげよう…。」

『終ノ空』 ケロQの新作に『素晴らしき日々〜不連続存在〜』というのが予定されていてその登場人物一覧に間宮卓司くんが!って発見歓喜したのは、たまたま基4%のブログを見たことがきっかけで今年はじめ頃の話。 koinu computer 『素晴らしき日々』サイト更新…

たやすからず生きること

多田葵「Brave Song」 多田葵「Brave Song」の歌詞に出てくる音を母音別に集計してみた。結果は以下のとおり。ただし、単純な文字数でカウントしたので実際の音数どおりではない。長音のように発音される「u」はそのまま「u」として扱った。促音や撥音は勘定…

「つーかまーえーぇたーーーっと」

『迷い猫オーバーラン!』#10「迷い猫、持ってった」 もっぱらなんども聞き直す口実のための写経。 ホノカ「おねえちゃん」 希「ノゾミ」 ホノカ「ノゾミ、おねえちゃん、わたしのこと知らないよね。わたしがどんな子かとか、なにが得意でなんの役に立つの…

広い海なら 遊べばいーじゃん

『迷い猫オーバーラン!』#9「迷い猫、泳いだ」 「うれしかった。海に来て、みんなと遊べて、たのしかった。みんなは?」 (#9「迷い猫、泳いだ」) 希は本当に猫みたいなやつで、海の映ったテレビをじっと見ているからといっても、隣の猫たちと一緒で何…

「わたしは、だあれ?」

『うみねこのなく頃に』 ベルンカステル卿(以下ベル)「奇跡の魔女として宣言するわ」 ラムダデルタ卿(以下ラム)「絶対の魔女として宣言するわ」 ベル、ラム「ベアトは絶対に勝利できない。そして奇跡は絶対に起こらない」 (ベル、ラム、笑う) (#26「…

「それを言うならしっかりだー」

『けいおん!!』#9「期末試験!」 「なにも考えてないだけなんじゃ……」と言ってバツが悪い思いをしてもさっそく行動的になれる梓。こんなことがなくたってたぶん元々唯先輩のことを尊敬していたのに違いないので、尊敬の種がまたひとつ増えたというような話…

ココロパフューム

「毎月抄」 ただし、すべてこの躰のよまれぬ時の侍るなり。朦気さして心底みだりがはしきをりは、いかによまむと案ずれども有心躰出で来ず。それをよまむよまむとしのぎ侍れば、いよいよ性骨も弱りて、無正躰事[正躰無き事]侍るなり。さらむ時は、まづ景気…

「ROCK YU!!」

『小林ゆうの(仮)』 最近インターネットラジオをいろいろ聴いてみようと思いはじめて、今日たまたまチューニング(?)したのが小林ゆうさんのこの番組だった。 テンパって喋ったり思いついたことを果断に突発的に演じたりした時の噛み合わない感じが彼女…

空っぽが尊いものに憧れる

劇場版『Fate/stay night UNLIMITED BLADE WORKS』 何も知らずに見に行ったら、伊藤美紀の第一声を聞いた瞬間「わーい伊藤美紀わーい」って気持ちになれて最後まで貯蔵充分だった。 「神名」だと思ってたのはプログラムによると「真名」だった。紫の髪の人は…

女の子たちの諸事情

『Kanon』 当時それほど熱心なプレイヤーではなかったし当時も今も人の日記とか議論とかを追いかけるほどの気力がないので、「Kanon問題」という言葉を知ったのもついこの間、twitterで否が応でも見せつけられてというようなことになるのですが、似たような…

うせもの、おそく出づべし

『涼宮ハルヒの消失』 あれだけくぎゅしんくぎゅしん言っておきながら、見てきたのがくぎゅ宮でも何でもないハルヒが消失する映画だという。 鏡やらガラスやら床面やら、やたらと映り込みの描写が多いので、カットが変わる度に「このカットにも映り込みがあ…