あの日 出逢ったから いつか笑えるんだ

千年女優

 当時はまだそれほど映画館に行く習慣はなかったはずで、なぜわざわざこれを観に行ったのか正確な理由は思い出せない。多分アニメ誌の記事で知って、なんか良さそうだなという程度の軽い気持ち、出来心からだったのではないかと思う。
 観終わったあとの気持ちは今でも覚えている。これは凄いものを観たぞ、と思った。居ても立ってもいられなかった。冷静を装ってみなみ会館から出てみたものの、帰りの自転車一漕ぎごとに気持ちもだんだん昂ぶって、線路をくぐる地下道を抜けたあたりで抑えきれなくなった私の気持ちが電波になって友人の許に届いたという。「なんだかすごくよかったんですけど」
 先にこの映画を観ていた友人は、「うん、すごくよかった」と、たったそれだけ、優しいお返事くれたとさ。
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 という話を当の友人に話したら、メールのやり取りに関しては全く覚えていないそうで、私ひとリで空回ってた! というオチなのだけれども。私自身にしたところで、実際どちらが先に観たのだったか記憶が不確かであったり、メールをやり取りしたのは『アリーテ姫』の時だったのじゃないかと思ってみたりするのだけれども。どっちが先でも、どっちの映画でも、同じことやっていそうではある。
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千年女優』という映画に2002年に出会えたことに、今 敏監督に、感謝します。いまも、いつまでも。
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 どうもらしくないね。

「萌える!泣ける!燃える! ゼロ年代 珠玉のアニメソングスペシャル」

「萌える!」部門にハレンチ☆パンチねこにゃんダンス」が入っていてもよかったかなあと思ったり、ゼロ年代で括ったときにT.M.Revolution西川貴教)やALI PROJECTKOTOKOなど欠くのはどうかと思ったりした。私の中ではゼロ年代ベストアニソンアーティストはsavage geniusで決まりなので、これまた選外だったことは、ただもう残念としか言いようがない。先月活動休止を発表したところなのでなおさら。
savage genius: ああより、いつも温かく支えて下さっているみなさまへ。 【※リンク切れ】
「あぁ」という感嘆・嘆息が詞の中に出てきてそれをああさんが歌うのを聴くたびごとに「あぁ」って気持ちになります。歌手としてでも、作詞家としてでも、再び活躍される日の来るのを心待ちにしています。
 佐久間レイを前に見たのは『聖PCハイスクール』というPCエンジン番組にゲスト出演していたときなので、実に18年ぶりということになるのだけど、うんと綺麗になっていらした。
 男声ならCの音くらいまで地声でシャウト出来ると良いと田中公平がちらと言っていて、Gくらいまでしか地声で安定して出せないのであと3音何とかしたいと思った。ちなみに福山芳樹真赤な誓い」の一番高い音は多分H(B)。
 名塚佳織が3時間見られてよかったです。