2011-01-01から1年間の記事一覧

優雅の入り口で

『Fate/Zero』#10「凛の冒険」 ここまで浪川パートだけは熱心に見ていたような視聴態度の私でしたが、今回は、紅潮する子供の凛、振り向く子供の凛、髪が揺れる子供の凛、走りまわる子供の凛、追いつめられる子供の凛、勇敢な子供の凛、全力笑顔の子供の凛…

「あたし完璧!」

『THE iDOLM@STER』#18「たくさんの、いっぱい」 美希「でもー、美希的には、律子、さんがやったほうがいいと思う」 律子「え……どうして?」 美希「美希が入るより、律子、さんが入ったほうが、もっと竜宮小町だって思うから」 律子「……」 美希「じゃ、おつ…

遅れてきた読書家

J・ウェブスター作;谷川俊太郎訳;長新太画『あしながおじさん』(フォア文庫) ウェブスター『あしながおじさん』(河出書房新社 他) - 読書猿 第1号 読書猿の初端にとりあげられているのが『あしながおじさん』で、そこで引用されていたのが谷川俊太郎…

山田の山田による山田のためのアニメ番組

『WORKING!!』 慌ただしくスタッフが行き来するファミレスを舞台にすることで、どんな場面にどのキャラが中途参加しても整合を欠かず、また映像化にあたってはそのための登場口が巧みに配置されているので、第1期第1話を見たときなどなるほど感心したもの…

空を見上げりゃ あをによし

一年後の奈良駅 お墓の在所を知らなければ奈良駅で手を合わせるしかないじゃないかという思いから、去る10/29、奈良まで足を運んできた。本来なら倒れられた28日にも、とは考えていたものの平日で都合がつかず。 詮ないこと・一年後 - Live from Far East Ci…

カルストンライトーン

『映画スイートプリキュア♪ とりもどせ!心がつなぐ奇跡のメロディ♪』 文化の日には文化の香り高いプリキュア映画を観るしかなかったんです。 毎回恒例ライトの使用についての注意のくだりで「ライトを持ってないみんなは、心のなかで応援してニャ」とハミィ…

「Carry your heart till the end」

『ガサラキ』#1「石舞台」 バンダイチャンネルで見はじめた。 冒頭から専門用語の羅列で説明的なこと誰も言ってくれないし、画面を見ても何が起こっているのかさっぱりわからないし、だいたいその画面が暗くて日曜朝から気分も鬱々としてくる。そこで、金…

「ぐだぽよ~」

石川雅之『純潔のマリア』(アフタヌーンKC) 最新第2巻まで。 ミカエルは大天使様だから、見えないほど遠くの空から槍の一投で諌めたり、アッと言わない間のコマに裁定下しに現れ来たるの面白い。その騎乗せる天つ馬の、ドドドドドドと蹄音を轟かせるのも…

キュンキュン☆たむゆかパラダイス!!

『C3−シーキューブ−』#1 洗濯物を干すシーン。「なんとも美しい光景ではないか。すばらしい!」とたむゆかさんが言うとき、たむゆかさんが見ているのはただ風にはためくワイシャツでも、視聴者はそこにたむゆかさんの姿を含めた光景を見ていて、それが「な…

ルルくん、プノンペンを陥落する

『キリング・フィールド』 NHK-BSプレミアムのBSシネマ枠で放送されていたのを見た。 途中退場させられたかに見えたディス・プランの側に主筋が移行したあたりから面白く感じた。 我々はシドニー側にいるつもりでぬくぬくと見ている。それが唐突にプラン側に…

お昼のエンジェル

『こぴはん』#2「2034年6月1日午後12時13分」 聴いている生徒がその場でメールで参加できるお昼の校内放送、というアイデアがまず素晴らしい。 沙弥「私たちの占いで、今日一番ツイてない先生を発表しちゃいます」 沙遊「この瞬間、職員室に緊張が走ると…

「ほんとが悪夢」

『ポケットモンスター ベストウイッシュ』#46「ニャゴシエーター・ニャース! ツンベアーの森を突破せよ!!」 ニャースが危うくゲットされそうになるネタを定番化させようとしているところを見ると、しばらくはまだまだ、ニャースをサトシパーティに縛り付け…

ネギくん、ネギぃ、ネギ君さま

なぜだ!?の同時上映!! 「ネギま」「ハヤテ」の映画二本立てを見てきた。公開初日(8/27)にまず一度、映画の日(9/1)にもう一度。 「劇場版魔法先生ネギま! ANIME FINAL」 制作が間に合わず編集で無理やりつないだのかシーンが連続してないんじゃないかと…

あの日見た花束ちゃんの名前も僕達はまだ知らない。

『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』 前述の東京行きで家を空ける間の備えとしてHDDレコーダー容量を確保するために、出発前夜に徹夜で全話見た。 積極的にひどいと思った。シナリオの問題もあろうけど、演出がそのひどさに輪を掛けているように思…

ふらふら

C80にかこつけて 首藤剛志のふらふらファイル箱を読んでいると、杉並アニメーションミュージアムのDVDライブラリに氏のインタビューが収められているということだったので、あたかもC80というついでもあり上京して行ってきました。8/13の話。 * この日、ビ…

「知るも知らぬも夏のにぎわい」

『アキハバラ電脳組 2011年の夏休み』 2011年の夏休みの何月何日が舞台になっているか記憶していなかったので、思い立った昨日のうちに『アキハバラ電脳組 2011年の夏休み』を見ました。多分8年振りぐらいの通算6回目ぐらい。 導入は、終業式の日の帰り道…

「へーーえ、まっすぐじゃん」

『STAR DRIVER 輝きのタクト』#16まで #8「いつだって流星のように」を見終わったときには、安定のサカナちゃんパートが無くなってこれから先何を楽しみに見ればいいのかと不安に思っていたが、ミズノ&マリノが出てきたらなんか普通に面白くなった。する…

「どんな呪文より確かに」

『アスタロッテのおもちゃ!』#5〜12(終) 思い合う二人には、究極的には言葉は必要ではないのかもしれない。言葉に頼らなくても最後のデートは十分に成立して進んでいく。それでも言葉は溢れるのであって、思う相手への言葉というものはだから、はじめか…

「死を待たせてはいけない」

1ヶ月経って思うこと 川上とも子さんが亡くなって1ヶ月経った。1ヶ月経っていまだに彼女の出演作品を見直すようなことをしていないのは、亡くなったという現実に向き合えないからというよりは、彼女の演技の数々が自分の中になお鮮明であるためその必要を…

いつか運命に追いつけない鼓動で

ねごと「メルシールー」 深夜に目が覚めてテレビの音楽番組から流れてきたこの歌が、まだ寝ぼけた頭に妙に滲透して、その感触もまだ新しいうちに今日映画館でもらったシネコン雑誌にも彼女たちの紹介がされていたのだから、奇縁を感じ応援しようと思った。1s…

SLGに変わる

『C』#5「cultivation(修練)」 BSフジで見ているのでこれが最新話。 カードの中の戸松遥とやりとりしてるところだけを見たときに『ワンダープロジェクト』的なものを感じるのには、アセットという言葉がジョゼットを連想させるからという側面もたぶんあ…

「尼寺へ行け!」

野村美月『半熟作家と“文学少女”な編集者(ミューズ)』(ファミ通文庫) 本編8冊、外伝3冊、短編集4冊、そしてこの最終巻で合計16冊にも及ぶシリーズがとうとう完結した。第1巻が太宰でさえなければこうして最終巻まで付き合うことにはならなかったろう…

「当方ボーカルゥゥ」

『神のみぞ知るセカイII』FLAG7.0「Singing in the Rain」 モブという名前の少女はいない、というところであろうけれど(だからリアルはクソゲーだ)、こんな話をされたら次の豊崎はどの声下げて登場すればいいんだ。予告を見るとInterlude的な回を挟むよう…

「死んだほうがいい」

感想を書いてなかった映画 さして感想を書くまでもないと思っていたから感想を書いていなかった映画の感想を書いたから読まなくていいです。『新・のび太と鉄人兵団』について書こうとして煮詰まったのでそのつなぎです。 1/16『マルドゥック・スクランブル …

Just Be In Shibuya

東京旅行 巷間でその存在がまことしやかに囁かれている大型連休とは全く関係なく、4/16〜17の二日間東京に行ってきた。新国立劇場で『ゴドーを待ちながら』を観るのがメインの目的で、せっかくだからそれに合わせて首藤剛志を偲んで渋谷散策もやっちゃおう、…

「子供なんだわ、けっきょく、私も。」

その他のバース 先日のかのんちゃんの『Birth』つながりってわけではないけど、首藤剛志文;金田伊功イラスト『バース または 子どもの遊び』(講談社X文庫)を読み、でもってアニメの『BIRTH』を十数年ぶりに見る。 まったく、このわけのわからん、ラサの尻…

「メロメロなメロディ」

中川かのん『Birth』 発売日にどこのネット通販サイトを見ても初回限定版が売り切れになっていて慌てたものの、同日中に駄目元でAmazonに発注を掛けておいたらあっさり再入荷され入手することができた。 結論から言うと、パケ写のかのんちゃんがかわいい。 …

軽音部すごろく顛末

『けいおん!!』#22←→#23 これは2010年10月5日の日記です。 * 予告で「最終回 卒業式!」と言われると次回を見るのがためらわれて、#22「受験!」と#23「放課後!」を繰り返し見ている。このあと番外編が2話あってさらに劇場版まであると知っていても…

「人生という名のライディング・デュエル」

『遊☆戯☆王5D’s』#154(終)「光り差す未来へ」 希望も何もあったものではない下層地区「サテライト」の、うんざりするような重苦しさからこの作品は始まった。その時からたいへんな名作の予感を与えられ、毎週ゾクゾクしながら見続けること3年、とうとう…

「この本には/始まりはあるが/終わりはない」

数学関連2冊 結城浩『数学ガール 乱択アルゴリズム』(ソフトバンククリエイティブ)は、アルゴリズムの速さを数学的に評価するためには、定規や秤のようなあらかじめ用意された数式があってそれにアルゴリズムを代入すれば済むというわけにはいかなくて、…