ふらふら

C80にかこつけて

 首藤剛志のふらふらファイル箱を読んでいると、杉並アニメーションミュージアムのDVDライブラリに氏のインタビューが収められているということだったので、あたかもC80というついでもあり上京して行ってきました。8/13の話。
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 この日、ビッグサイトから荻窪へ向かう途上、当初は新宿あたりで昼食をと考えていたのですが、渋谷渋谷のアナウンスとともに開くドア、はっとして思わず立ち上がる私、引っ込みがつかないのでそのまま下車する羽目となりました。でまあ、せっかくなので氏の行きつけのコーヒーショップに行って、氏が指定席のように座ったという席で、涼みがてらぼんやり過ごしてきました。
一日千円以下で過ごした日 - 首藤剛志のふらふらファイル箱
あるコーヒーショップの僕の定席 - 首藤剛志のふらふらファイル箱
 私が行ったときも不思議なくらいこの席は空いていたのでした。そして当然なくらいこの席は喫煙席なのでしたから煙草を持たなかったことが悔やまれます。この点は次回の課題ということにします。
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 杉並アニメーションミュージアム荻窪駅西荻窪駅のあいだの住宅街にあります。古今のアニメキャラのレリーフが入口の左右に並んでお出迎え、その中にはミンキーモモの姿もありました。
杉並アニメーションミュージアムのインタビュー - 首藤剛志のふらふらファイル箱
「三十分以上あった」と書かれていますが正確には41分あります。話される内容は、ブログ等ほかの場所での氏の発言を知っていればいわゆる新事実のようなものはあまりないのですが、「第一作第二作がああいう終わり方だったので、『ミンキーモモ』の第三作はなんとかハッピーエンドで終わらせたい、そのためのアイデアというのも実は出来ていて何人かに話してもいる、驚くと思う」(メモしてないのでうろ覚え)という旨の言葉を聞くとやっぱりどうにもやるせなく感じてしまいます。

 内容のほとんどが既知の事だが、レオナルド・ダ・ビンチが、六十七歳で、亡くなった時、最後に「私の仕事のほとんどが未完成で終わった事を、人類に対して申し訳なく思う」……といった主旨の台詞を言い残したと言うのは、ショックだった。
 人間として生まれてきた以上、一度は、言って見たい言葉である。
 僕も、この世界に生まれた以上、やったことはちっぽけでも、気持ちだけは、そんな思いを持って死にたいものである。
うらやましい天才 ダ・ビンチ - 首藤剛志のふらふらファイル箱

 人類に対して申し訳なく思われたら、端くれでも人類の私はこちらこそ恐縮と引き下がるしかないのですけど。

(……)さらに地場産業としてアニメを支援してきた東京・杉並区は区政の事業仕分けにより、アニメ関連事業の大幅縮小方針を決めた。日本動画協会に運営を委託する杉並アニメーションミュージアムも存亡の危機にあると伝えられている。
2010年 アニメビジネス10大ニュース by アニメ!アニメ!ビズ
【※リンク切れ】

 この記事によればミュージアム存亡の危機ということなので、2006年当時の氏と対面したい方はぜひお早めに足を運んでみてください。ほかにも20人くらいのインタビューDVDが見られます。安濃高志後藤隆幸、佐々門信芳、高田明美、行信三などあったように思いますが、記憶違いでもし無かったらごめんなさい。佐々門御大のものは間違いなくありました。
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 追悼オールナイトに参加したときの記事をまだ書いていないことに気付いたのでそのうち書きます。追悼しすぎ!ってそろそろ近頃呆れられてます。