お昼のエンジェル

『こぴはん』#2「2034年6月1日午後12時13分」

 聴いている生徒がその場でメールで参加できるお昼の校内放送、というアイデアがまず素晴らしい。

沙弥「私たちの占いで、今日一番ツイてない先生を発表しちゃいます」
沙遊「この瞬間、職員室に緊張が走るとか走らないとか」
沙弥「午後の授業に影響を及ぼしているとかいないとか」
(#2「2034年6月1日午後12時13分」)

「今日のアンラッキーティーチャー」のコーナーは、開始当初は誰も真に受けてはいなかっただろうけれど、コーナーが続くうち実は結構当たるらしいことが分かってきて、今では発表の瞬間、本当に先生たちが息を呑んでいるという。
 毎日なのか、毎週決まった曜日なのか、この番組が放送されるお昼休みという時間があって、とにかく全校に放送されているのだから、熱心なリスナーもいれば、そう熱心でない生徒の耳にも否応なく入ってくる。友達と集まって駄弁っているような生徒でも、聴いていないようで聴こえていて、パーソナリティのやりとりに不意に吹き出してしまったりする。
 めいめいがてんで違った学園生活を送っている。その上に等しく降り注ぐ声は、太陽や風と同じようで遜色がない。彼女たちが「お昼のエンジェル」を名乗るのも無理からぬことだ。
「こぴはん」2034年6月1日午後12時13分 - ニコニコ動画
 流れるコメントがちょっとひどすぎる。