ネギくん、ネギぃ、ネギ君さま

なぜだ!?の同時上映!!

ネギま」「ハヤテ」の映画二本立てを見てきた。公開初日(8/27)にまず一度、映画の日(9/1)にもう一度。

 制作が間に合わず編集で無理やりつないだのかシーンが連続してないんじゃないかとか、そもそも間違ったカットを繋いでしまっているんじゃないかとか、処理落ちしてるんじゃないかとか、そういうことをいくら言っても詮ないので良かったところを幾つか挙げてみたい。
 まず、みんなでネギの部屋を襲撃してから、「あれ、誰もいない、外に吹っ飛んじゃった?」となって全員窓の外を見て、そこで外の異変に気付くまでの流れが、自然で良かった。みんなで夜這いを仕掛けよう、行く手を阻むドアにはミサイル(?)だ、という発想は、通常なら自然ではないだろうけど「ネギま」という作品の自然には即していて、その勢いがストーリーの自然な展開にも一役買っているので心地いい。
 それから二つ目は、火星の色。良い色だった。
 三つ目以降はみんなで考えてみて!

 こちらは文句なしの良い夏休み映画だった。
 ナギを守るためにはどんな時でも駆けつけてくれる。それがナギの大好きなかっこいいハヤテというものなのだから、この映画のクライマックスにおいても、危機に瀕したナギはハヤテの助けを固く信じてやむことがない。折しも、誰かの思いが叶うという言い伝えのある夏祭りの季節。最後の救出劇、ハヤテの登場はだから、ナギの思いを叶えるべく、ナギの思いに適うべく、大味でご都合的であればあるほど効果的で正しい演出といえる。本作の根幹をなすこの点を過たず作られているから、あとは好きなだけ細部を楽しんで安心。
 とにかくおすすめしたい映画。「ネギま」と同時上映でさえなければ躊躇なく。