2010-01-01から1年間の記事一覧

釘姫物語 永久タコス輪舞曲

映画3本 GW中に『劇場版“文学少女”』『いばらの王 King of Thorn』『劇場版 銀魂 新訳紅桜篇』を見てきた。 『文学少女』。美羽の「本当の望み」問題が決着して一段落と思わせたところへ、駅のホームのシーンは非常に心を揺さぶりざわつかせるので、このシ…

はっぴぃ にゅう ニャースディ

『迷い猫オーバーラン』#3まで 主人公がヒロインのことを完全に理解し尽くしている状態から始まって、どのように話が展開しうるのか。希との関わりを通じて、ということに恐らくはなっていくんだろうけれども興味深い。 たとえば#3「迷い猫、見つけた」…

「姉さん。/僕は、貴族です。」

「斜陽」「人間失格」 全集の第9巻で残っていたこの2作を、ともに10年余ぶりに読みました。 「斜陽」を読むとき、私の関心事といっては、かず子・直治の姉弟はお互いをどう思っているのか、いたのか、そのことに尽きるわけですが皆さんはどうでしょう。 マ…

「あんどろーん どろーん ないどろーん」

『大魔神カノン』 ヒロインが新谷良子に見えて気が気じゃないままに毎回見終わっていて、このまま最終話まで見続けられそうで困らない。大魔神がなかなか登場しそうにないところも楽しみの要因ではあるけれども、とりあえずそんなこと問題にならないくらい困…

流れ星お琴

「アニソンのど自慢〜2nd IMPACT〜」 友人に教えてもらったときにはすでに12日必着無理でした。三石さんの前で「I am セーラームーン」を歌って、言い尽くせない感謝の気持ちを表したい!という夢想は、見た瞬間から純然たる夢であったようです。 椿姫彩菜も…

マイマイパンツと春嵐の誘惑

「18きっぷ一枚、防府まででも行けるし帰れるよ」 ということで、防府日帰り旅行してきた。先週。 まず行きの電車で高樹のぶ子『マイマイ新子』(新潮文庫)を読んで予習。清原さんちの諾子ちゃんは当然ながら出てこず。 現地では、国衙跡を最終目的地にしな…

「あれは、浪ばかり」

『映画ドラえもん のび太の人魚大海戦』 物語の要所要所が非常に短絡しているように思えて、スムーズな連続性というものを欠いているように思えて、映画を見ている間に「これはひどい」って何度叫びそうになったかしれないんだけど、しかしどうも、意図的に…

キコちゃんすまいる

第57回NHK杯テレビ囲碁トーナメント 今年は結城NHK杯選手権者と井山名人が優勝を争うことになりました。二人はともに、『ミニ碁一番勝負』という今はなき関西ローカル九路盤番組において大変な活躍を見せてくれた二人なのであってみれば、その意味においてこ…

これからひとりありくわたしたちとせかい

天野シロ『聖剣伝説レジェンドオブマナ 新装版』(上下巻/マジキューコミックス) いろいろ積んだままになってた漫画をやっと全部読んだ。たいした量じゃないけど。 そのなかで『聖剣伝説レジェンドオブマナ 新装版』は完全にいわゆるジャケ買いであって、…

「自分録りでキャラ作り 」

DAM☆とも DAMのカードを作ってからというもの、月イチくらいのペースでひとりでカラオケに行っては録音をしたり採点をしたり。Hyper Joyの方が収録曲は充実している気はするんだけど仕方ない。 で、採点の話。機械のはじき出す点数が、自分の体感での歌えて…

世の中の、本統の色彩(いろ)と形状(かたち)

原田宇陀児著『新興宗教オモイデ教外伝』(全3巻/ガガガ文庫) 気がつけばオリジナルの新刊が発売されていたのであわてて、まずは『オモイデ教外伝』を読んだ。 第1巻で可能動詞が使われず助動詞「れる」「られる」ばかり多用されていたのは、著者の意図…

「あいつらに話すような悪事はないんだ」

ウィリアム・パウンドストーン著;松浦俊輔訳『天才数学者はこう賭ける:誰も語らなかった株とギャンブルの話』(青土社) なんというクロード・シャノン最強伝説。しかしそれがファンダメンタル最強とイコールというわけでもなくて、ファンダメンタルでもテ…

「五円、貸してくれないか」

『人間失格』 今日公開の映画『人間失格』を見てきたらなぜか中原中也がカッコよくって優しくて。しかし鎌倉の寺で中也を千里眼と称し中也が「ボーヨー、ボーヨー(茫洋、茫洋)」と言ったというエピソードは、小林秀雄とじゃなかったかと思ったんだが。完全…

破天荒遊城

『劇場版遊☆戯☆王〜超融合!時空を超えた絆〜』 『なのは』も『Fate』もやってないのでひつぜん『遊戯王』を見ることになります。 大徳寺先生やファラオやユベルも時空を越えられるんだな、というかほかのキャラクターを観戦者として登場させられないからし…

決死隊の戦友

『マイマイ新子と千年の魔法』二度三度 おらが村にも『マイマイ新子』のロードショーが回ってきたので、もう2回見てきました。通算3回。 3回目は、貴伊子の足元にばかり注目していたために泣かずに見終えることができました。 貴伊子は、はじめ靴下を履い…

RETURN TO DATANIA

『DTエイトロン』DVD-BOX化など 「何かを褒めるための手段として、別の何かを貶すことをしない」 いつも心がけたいと思っているところではありますが、方便として便利なのでついこういうことをやってしまうので、これを今年の統一テーマとして励んで生きます…

「おやおや、おそれいりまめ。」

『太宰治全集 9』(ちくま文庫) 既読の「斜陽」「桜桃」「人間失格」を除いた残りを読んだ。第10巻は全集を買った最初に読んだので、これで一応全読了ということに。 この第9巻の中では、「フォスフォレッスセンス」が特にすばらしい。夢の世界が現実の続…