マイマイパンツと春嵐の誘惑

18きっぷ一枚、防府まででも行けるし帰れるよ」

 ということで、防府日帰り旅行してきた。先週。
 まず行きの電車で高樹のぶ子マイマイ新子』(新潮文庫)を読んで予習。清原さんちの諾子ちゃんは当然ながら出てこず。
 現地では、国衙跡を最終目的地にしながら、気の向くままあっちにふらふらこっちにふらふら直角行。山頭火関連とか、天満宮とか国分寺とか、観光スポットらしいところにも一応立ち寄って、当時は建設中であったゴルフ場のあたりにも駆けのぼり、水路を見たらとりあえず沿って歩いてみ、直角の川に行き当たっては大はしゃぎなどし。史跡公園にたどり着いたあとは、少し時間が余ってたので港の方まで行ってみたけど、バー・カリフォルニアも貴伊子が「待って、私にやらせて」と言った場所もどこなのか分からないまま何となく行ったので、これはただくたびれを儲けただけの結果に終わった。あの時二人の前に広がっていた海は、現在の海ではなく千年の昔の海だったんだろうか。
 折からの春嵐のために私の前髪もマイマイのようにザワザワピンピン、それが楽しくてね。