「あいつらに話すような悪事はないんだ」

ウィリアム・パウンドストーン著;松浦俊輔訳『天才数学者はこう賭ける:誰も語らなかった株とギャンブルの話』(青土社

 なんというクロード・シャノン最強伝説。しかしそれがファンダメンタル最強とイコールというわけでもなくて、ファンダメンタルでもテクニカルでも、うまくやれば長期にわたってハイリターンを達成できるのだという例をこの本は示してくれている。そしてそれ以上にたくさんの、市場に敗れ去っていった人たちの例も。
 ケリー基準は、それをそのまま採用するかどうかは別の問題として、それ自体は疑いようもなく極めて有効な道具だと思うんだが。論争になる理由が分からない。