これからひとりありくわたしたちとせかい

天野シロ聖剣伝説レジェンドオブマナ 新装版』(上下巻/マジキューコミックス)

 いろいろ積んだままになってた漫画をやっと全部読んだ。たいした量じゃないけど。
 そのなかで『聖剣伝説レジェンドオブマナ 新装版』は完全にいわゆるジャケ買いであって、原作のゲームをやったこともないし著者だって知らないのに、「聖剣」だし、5年も6年も経ってこんなきれいな装丁で復刊するんだから間違いないだろうと、そんな思いで買ったのだったと思う。
『月刊ファミ通ブロス』という掲載誌の性格もあってか物語の駆動がギャグによりがちであり、そのギャグを中心的に担う主人公がさいご世界の命運を決する選択に臨んだとき、それまで積み上げてきた天真なキャラクター性がとうぜん発揮される、ところに、ひとえに、清々しさが生まれる。というなんとも私好みな作品で、ジャケ買いって大抵において正しいよね、って今日はおはなし。