たやすからず生きること

多田葵「Brave Song」

 多田葵「Brave Song」の歌詞に出てくる音を母音別に集計してみた。結果は以下のとおり。ただし、単純な文字数でカウントしたので実際の音数どおりではない。長音のように発音される「u」はそのまま「u」として扱った。促音や撥音は勘定に入れていない。

  • a(あ)……139音
  • i(い)……96音
  • u(う)……63音
  • e(え)……62音
  • o(お)……89音

 この曲を何十回か聴いているうち「e」を母音とする音が強拍にほとんど現れないような気がしてきて、そのことに注意しながら聴くと強拍に限らずそもそも「u」や「e」の音が極端に少なく代わりに「a」の音が非常に多いことが分かったため、裏付けのために数えたのだけど、だからどうだということでもない。決して暇なのでもない。むしろ『Angel Beats!』をまだ半分も見終わっていないくらい忙しい。

おおきく振りかぶって〜夏の大会編〜』#12「9回」

三橋「首振ると、次のサインくれるんだ。もし、田島くんがまっすぐとカーブで迷ってたとしたら、いま、俺と相談できたのと、同じことだ。首振るのは俺の役目なんだ。当たり前のことなのに、俺は今まで、阿部くんだけに責任を負わせてたってことか。俺はいろいろ、間違ってた。全部、これから、頑張るんだ!」
(#12「9回」)

 ピッチャーがキャッチャーのサインに首を振るという当たり前のことを当たり前のこととして出来なかった三橋が、その当たり前のことを大切なこととして出来るようになったという。一年の夏。まだまだ、これから、たくさんの日々が重なって、寄ってたかって彼らを成長させるのだと思うと、我々はモモカンやマネージャーやお母さんやみんなと一緒に喜ぶしかない。
 三橋がチームメイトを尊敬しすごいと言いもするのは、自分はダメな奴なんだという思いと同根のある種の自己正当化のようにもみえたところではあるが、その尊敬はしかし確かに本当の尊敬でもあって、ついに自分の間違いに気づくことができたのもこのためであろうなあ。もちろん三橋自身が、ダメなままの自分ではダメだという気持ちを徐々に育てたからでもある。