「Now is the time!」

セラフィムコール』#12(終)「〜セラフィムたちの聖夜〜」

紫苑「桜」
桜「はい、お姉様」
紫苑「……綺麗ね」
桜「お姉様も」
紫苑「今この瞬間が、世界のすべて。
 ――空にあるのは星だけ。神なんていない。天使なんていない。空の星と、それを見つめている私だけが現実。天使は、私の手の内にある。
 夢だとか希望だとか、そんなものに何の意味がある。夢なんか何も叶わない。希望なんか何も実現しない。意味があるのは現実だけ。私が現実を作るんだ。
 永遠なんてどこにもない。私自身、たとえどんなに足掻いたって、22世紀にはもう存在しない。所詮それだけのこと。
 孤独は怖くない。死ぬのも怖くない。怖いのは、己の心を放棄すること、ただそれだけ」
(#12「〜セラフィムたちの聖夜〜」)

 季節がら『セラフィムコール』の最終話が見たくなったので、昨夜引っぱり出して見たら、まさに2010年のクリスマスイヴの話だった。イヴの話だということは覚えていながら、根本的に「2010年11少女物語」だということを失念していた不覚さよ。
 とうとう彼女たちの時間を追い越してしまったのだなあというよりか、これからこそ彼女たちの生き行くのと同じ時間なのだなあという、言いしれずとにかく感慨が深い。
 本当に、強く生きねばね。