「うちはうちわを扇ぎまんねん!」

のんのんびより』#6「おばけになってがんばった」

「うちはとびうおさーん」と言いだした時に止めないでおいて、れんげが真剣にひとしきりとびうお役をこなしたところへ「もう普通にやろうよ」と諌めるこの人は、本当にひどい。
 思うに、東京からの転校生のもたらす不和、温度差、噛み合わなさ、そういう気持ち悪さがあり、そうでありながら、子供どうしならではの、感情の直感的共有の瞬間がまたあって、それらの間をゆらめきながら流れゆく田舎時間をいかに描くか、それがひとつこのアニメの主眼なのだろう。
 だろうけれど、ねえ……という感じ。ギャグアニメとしてクスリとも笑えるところがないので、笑えなくても成立しうる可能性について、あれこれ考えてしまう。