カニLOVE

細野不二彦ギャラリーフェイク』(小学館文庫)

 フジタとカニの関係について、以下にまとめてみました。巻数、話数は小学館文庫版のものです。チャーハンを作ったり食べたりしている描写があっても、それがカニチャーハンであることが分明でないものについては記載していません。

  • Number.004
    • ART.6「わが谷は灰色なりき」、フジタのカニ好きが初めて描かれる。パチンコの景品でカニ缶を手に入れる。スクーターでの帰路、カニチャーハンの事で頭がいっぱい。
    • ART.10「上海の青銅」、本場・上海のカニチャーハンに舌鼓を打つ。
  • Number.005
    • ART.1「二人の嫌われ者」、サラのカニカマボコチャーハンに駄目出しする。
    • ART.3「縄文土面」、岩手からカニが届く(ゆでて食べる)。
    • ART.12「ニンベン師再び!」、留置所でカニチャーハンを所望するも叶わず。
  • Number.007
    • ART.2「湯乃華と雪乃華」、雪国の温泉旅館でカニ三昧。
    • ART.4「野外美術館始末記」、美術館長からカニ接待を受ける。
    • ART.6「退廃都市(中編・ベルリン)」、ドイツ料理を食い飽きて、中華料理店でカニ
    • ART.9「ロンドン編#1:レディーサラ」、ロンドンのマーケットでカニ缶を手に取る。
  • Number.008
    • ART.2「からくり奇譚」、“蟹の盃”といわれるからくり細工の名品を500万で買う。
    • ART.12「城下の棋士」、金沢でカニ食って温泉(食事シーンなし)。
  • Number.009
    • ART.6「梅雨晴れの日に」、誕生日にサラからカニ座のジッポーを贈られる。「そう、6月22日はカニの日ですーーっ! フフン♪」(p.172、"♪"は連桁付き16分音符)。
  • Number.010
    • ART.8「人形は見ていた」、寿司屋でカニを欲しがるサラ。カニはない。
    • ART.11「戦場に消ゆ」、ホーチミンにて、サラの頼んだ泥ガニを奪う。
  • Number.012
    • ART.1「かくも長き不在」、フジタの行方を探すサラが、その人相を知らせるために、カニを食べるフジタの写真を見せる。ギャラリーの不在のフジタの机に、例のカニ座のジッポー
    • ART.8「東方の三国士[後編]」、一コマ目から「カニですよ カニ!!」。地蔵氏の手配したカニのうまい店「カニシカ王」にて事の相談。
  • Number.013
    • ART.2「奈翁のオー・デ・コロン」、一級の調香師にカニくさいと言われる(サラに確かめると「ヤニくさいよ!」と上手いこと言われる)。
    • ART.7「サバイバル・イン・サハラ[前編]」、砂漠に置き去りにされ息も絶え絶えの中、うわ言でカニとビールを欲する。
  • Number.014
    • ART.3「楊貴妃の香[中編]」、いつぞやの調香師に「いつぞやのカニの……」で覚えられている。
    • ART.4「同行三人」、ミレニアムな大晦日、四国のボロ寺の宿坊でカニ鍋をつつく。
    • ART5「イヤー オブ ザ ドラゴン」、サンフランシスコ・チャイナタウンにて、上海ガニカニ豆腐。
    • ART.6「注文の多い家庭教師」、レトルトのカニピラフを食べるという少年に本物のカニプラフを振る舞い、レシピまで授ける。
  • Number.015
    • ART.2「清香茶会[前編]」、台北の背景コマに蟹専売の屋台が描かれている。
  • Number.016
    • ART.4「リング・RING・指輪(リング)」、サラと二人、カニシャブでも食べようとクリスマス・イブの街に消えていく。
    • ART.7「来たるべき世界」、場末の居酒屋「漁火亭」にて、やはりサラと二人カニ鍋。
  • Number.017
    • ART.1「もうひとつの鳥獣戯画」、サラが松竹デパートの駅弁フェアで「道産子のかにちらし弁当」(特大)を買ってくる(フジタは上の空で出掛けたため、サラに二人分食べられてしまう)。
    • ART.4「20世紀より来た刺客」、ボストンにてサラと二人メインロブスターを食す。「カニでなくてもうまいものは世界にあるのだ!」。
    • ART.6「鬼平の十手」、コンビニエンスストア「コブン&オヤブン」でカニ弁当&エビ弁当380円のセール実施中(背景描写)。
  • Number.018
    • ART.9「激闘!放れ独楽」、一コマ目、前出のカニ料理居酒屋「漁火亭」からサラと出てくる。
  • Number.019
    • ART.6「似顔絵の陥穽」、パチンコの景品のカニ缶をばらまき、向かってくる殺人犯を転ばす。
  • Number.020
    • ART.11「父の値段」、女子中学生に尾行されているとも知らず、欠伸しながら呑気にカニのことを思い浮かべる。
  • Number.022
    • ART.1「鳥籠酒家」、荷物の中の蟹砧板(ハ・ヅゥン・ペ。カニのツメを割る台)は、自分用だから売る気なし。セットの木槌でヤク中撃退。
  • Number.023
    • ART.3「銀の匙」、パチンコでカニが揃ってフィーバー。
    • ART.9「駱駝の王国」、Q国にて、ホームシックでアートとカニが恋しくなる。
    • ART.10「宝の鍵」、カニくささが元でジャン・ポール・香本に発見される。別の場面では「カニ男」呼ばわりまでも。