りりかるろじかる

三浦俊彦『可能世界の哲学』(NHKブックス

 この間まで自分はスピノザだと言っておいて、可能世界もあったものではないわけですが。
 ここでもやはり「ロジカル・ハイ」ですよ。といっても他には『論理学入門』(NHKブックス)しか読んでないので、せっかくだから『虚構世界の存在論』(勁草書房)も読んでおきたい。それから岩波新書から『ラッセルのパラドクス』という本をもうすぐ(10/20)出すはずで、それも気になるところ。

(……)きょうは『ドラゴンボールGT』を録画するビデオをセットするのを忘れたので早く帰りたいなと一瞬ためらいつつもあなたは、(……)
(p.148)

 そんなことは一瞬だってためらいません。と言いたいけど、可能世界も含めれば確率1でためらうね。それにしてもなぜよりにもよって『GT』。やっぱり確率1で『GT』?

ヴォルテール作;市原豊太、中川信訳『バビロンの王女・アマベッドの手紙』(岩波文庫

カンディード」ほどは頭おかしくない。

 市内には遊びか気晴し以外には何にもすることのない者が少くとも十万人いた。この徒食の民は他人が精根込めて作った芸術を評するのを常としていた。
(「バビロンの王女」p.78)

 ゴールの新都(パリ)はニートでいっぱい。ヴォルテールの時代が身近に感じる瞬間です。