入不二法門

入不二基義ウィトゲンシュタイン 「私」は消去できるか』(NHK出版)

 ウィトゲンシュタインの考えた徹底された独我論、無主体論、私的言語論についての本。そんなことは目次を見れば分かりますか。いわゆる独我論、いわゆる無主体論との対比のうちに開示展開されるので、誤った思い込みや混同をしているような人は読んで見るとよいのだけれど、誰が思い違いをしているのかを私は指し示すことが出来ませんので、どうぞ偶然的に読んでください。

妖逆門

 神崎ちろなら何でも萌えると思ったら大正解だぞ!!
 とまあそれはともかく、このラストトーナメントで負けたぷれい屋の持っていた撃符のあやかし達が、ぷれい屋の退場とともに消えてしまうって設定でもしもあったなら、三志郎はやりきれなかったろうなあと思ったりしたわけです。
 実際は残された撃符はどうなるのか。ミックは敗れて撃符を三志郎に託したけれど、ただ一枚持ち帰った花朧の撃符が表世界で一輪の花になっていたところを見ると、トーナメントが進んでぷれい屋が脱落していくたびに、自然人間とあやかしの正しい秩序が取り戻されていっているのかもしれない。