「神を呪って死んだらよいのに」

関根正雄訳『旧約聖書 ヨブ記』(岩波文庫

 これって全くヨブとヤハウェとのあいだの問題なのであって、友人とかエリフとか、はっきりお呼びでない。で、ヨブくんにはこの言葉をおくりたい。

思い出してね
ホントは 愛されていることを
生まれたその日から
(re-kiss「HUMAN TOUCH」)

 神がヨブをお作りになったのはそれだけで絶対の肯定なのであれば、神の愛が常にすでに注がれてしまっているその結果の己が身であるのだから、神を畏れるということを離れては自分というものも存在するべきようものではないのだと確と銘じることだ、というようなことをヨブとヤハウェのあいだに入って教えようというのは勿論でしゃばりがすぎるというものだし恥ずべきなので、私は自分で自分に銘じるに留めたい。