読んだ漫画
最近、読んだ本の話をまったく怠っているので、まずは漫画のことからぼつぼつ書き留めておきたい。
尾玉なみえ『スパル・たかし』『ロマンティック食堂 尾玉なみえ短編集 １』（以上、ヤング・ジャンプコミックスBJ）『マコちゃんのリップクリーム １』（シリウスKC）『純情パイン×少年エスパーねじめ』（SHUEISHA JUMP REMIX）。尾玉先生の新刊が出たと聞いたので、そのついでに手元になかったコミックスを揃えて読み直してみたというところです。つまり『アイドル地獄変』だけ持ってたってことです。『純情×ねじめ』は１冊に全話収録されていてありがたいんだけれど、単行本版のあとがきが収録されていないのが残念。手塚作品の巻末但し書きのパロディをやってたのがめちゃくちゃ面白かったのだけれど。尾玉なみえはすでに打ち切り漫画家であり云々っていう。
船戸明里『Under the Rose ５ 春の讃歌』（バーズコミックス デラックス）。例によって刊行スパンが長いのでそれまでの話はうろ覚え。「Honey Rose」はダウンロード限定販売中という広告が入っていてそりゃないよって思ったけれど、よく読んでみたら小さい文字でアンダロ中の一編としていずれ単行本化されると書かれていて安心。しかしいつの話だろ。
藤岡建機『藤岡建機作品集 DOLLMASTER〜蒼穹の翼〜』（マジキューコミックス）『DOLLMASTER 彷徨の六花 １』（CR COMICS DX）。何の気なしに調べてみたら、新刊が出ててびっくり即購入、前身の作品である『蒼穹の翼』の方もあわせて買った次第。『彷徨の六花』は『メダロット・ナビ』好きな人なら間違いなく気に入ると思いますからお薦めです。現在の物語と、いくつもの「むかしむかし」の物語とが交錯しながら重層的に、しかし各物語が断片的であるがゆえに淡々と展開される、この妙味といったらすばらしい。構成も細部もすばらしい。殊に第1話は、これ読んで作品に引き込まれないほうが難しいってくらい秀逸。しかしこれほど気に入っても掲載誌が売られてるのを近隣で見かけたことがなければ、２巻を待たなければ続きを読めない悲しみといったらない。
