ターンベリーの魔法

THE 138th OPEN CHAMPIONSHIP

 スチュワート・シンクがプレーオフの末、トム・ワトソンを下しチャンピオンの栄冠を手にしました。
 ワトソンといえば思い出すのは数年前、長年コンビを組んできたキャディーのブルース・エドワーズがなくなったときのインタビューでの寂しそうな顔で、そのワトソンが最終組で勇ましくも堂々とプレーする姿を見せてくれていると思うと大変に嬉しい、感慨深い最終日でした。
 最終ホールでパーを逃しプレーオフにもつれ込むと、それまでは完璧に近かったショットが乱れはじめ、プレーオフ3ホール終了時点でシンクとの差は4打差にまで広がってしまいました。そうして迎えたプレーオフ最終18番ホール、ティーグラウンドからグリーン方向を眺めるワトソンはあのときのようにどこか寂しそうで、ブルースとの栄光の日々やこの素晴らしい4日間のことに思いをやっているようにも見えました。そして、最後まで戦い抜いたワトソンは晴れやかな表情に戻って、シンクの優勝を心から祝福しました。実際シンクの戦いぶりは見事でした。ギャラリーから両者に惜しみない拍手が送られました。
「ターンベリーの魔法があと18ホール続くといいね」
 そう言って最終日をスタートしたワトソンに、たしかに18ホール、ターンベリーは魔法の贈り物をしたのだと思います。
 とまれ、拍手を! セントアンドリュースで会いましょう!!
Watson upbeat as his heroics touch another generation(全英オープンオフィシャルサイト) 【※リンク切れ】
【GOLF】T.ワトソン、プレーオフで散る! S.シンクが優勝 - Yahoo! Sports 【※リンク切れ】
難病と闘ったT.ワトソンのキャディーが死去 - MSN スポーツ 【※リンク切れ】