「やっとむかいあえましたね。」

12/28◆高垣彩陽ファーストコンサートツアー「Memoria×Melodia」大阪公演

 チケットが完売していないという風聞で、公演の一週間前にまだチケットが余っていたら買おうと決めていたら買えてしまったので、嬉しいやら悲しいやら仕事どうすんだやら、ともかく行ってきました。
デルトラクエスト』の第2話、ジャスミン初登場の第一声に心奪われて以後、高垣彩陽の声も演技も私の中のたしかな場所を占めつづけているし、彼女には全幅の信頼を寄せているところではあるのですが、彼女の歌となると、知っているのは『世紀末オカルト学院』のED曲とキャラソンを少々、という程度で、なのでこれでコンサートに行って、はたしてどこまで楽しむことができるか、そんな不安はありました。
 いざコンサートがはじまって1曲目のイントロが流れた瞬間、私の不安は最高潮に達しました。聴きなじみのあるイントロ、「君がいる場所」、『オカルト学院』の曲です。知ってる曲終了のお知らせです。
 終わった今ふり返れば、このことが良いほうにはたらいたように思います。もし「君がいる場所」が終盤に予定されていたとしたら、その曲の順番が来るのを頼りにしながら、それまでのあいだ無為な時間を過ごしてしまっただろうことは容易に想像できます。要するに吹っ切れた。このうえはもうなるがままに任せるしかありません。徒手空拳で楽しむしかありません。
 そうして、あとは知らない曲ばかりのつもりでいたら、洋画やミュージカルのカバー曲などはけっこう分かるうれしい驚きもあり、純然として知らない曲も、その場の彼女のパフォーマンスに見入り聴き入りして楽しく、ほんとうに夢のような時間でした。生で聴く「キグルミ惑星」は圧巻だったし、高垣彩陽の歌う「君の知らない物語」が聴けるとは思いもよらなかったし、「リフレクティア」のカバーまであって、アンコールは特に盛り上がりましたことです。
 トーク&ライブとかのイベント以外の、ちゃんとした声優コンサートに参加したのって、考えてみたら椎名へきるツアー「STARTING LEGEND '97〜届けたい想い〜」のフェスティバルホールの回以来で、あれが1997年8月20日(水)だからじつに14年4ヶ月ぶりですって。この間たまたま当時の半券を発掘して懐かしかったし、コンサートってやっぱりいいなって今回思ったし、待ってろよー声優のみんなー! 俺が会いに行くぞー!! 2012年はそんな年にしたいです。