枯れない桜と百年の魔法

D.C.III』#1「サクラサク

『II』、『II S.S.』と見ていないのでなおのこと隔世の感があります。
 今は咲くことをやめてしまった枯れない桜が、ふたたび咲くことで、かつて桜の咲き誇っていたころに、さらには100年前へと接近していく、接続していく、そんな、予感に満ちた第1話でした。新聞部のみなさんにおかれましては、肩肘を張らず、等身大の歩みでもって進んでゆかれれば、それで絵になるのではないかと思います。
D.C.III』を見て初代『D.C.』に向かえば、そこにはいわゆる聖地巡礼に似た趣があるのではないかと想像します。シリーズを重ねることが、時を重ねることが、初音島を、架空の存在のまま聖地化する作用を生んでいるのではないかと。