「日本たのしぃ」

ゆゆ式』#3「夏休みじゃーい!」

唯「あ、それ面白かった。ダイバーが出てくるやつ」
ゆずこ、耳をふさぐ。
縁「っふはははははははは、あはは」
(#3「夏休みじゃーい!」)

 普段はゆずことふたりでアホなことやって、唯の反応を引き出してはおもしろ空間を作ろうとしても、こういうときにはゆずこと唯の生み出すおかしさに、ただただ笑ってしまうのが縁という子なのである。こんなゆずこと唯と、楽しさを共にしたくて、あれこれするのが縁なのだ。
「私の世界の真ん中は唯ちゃんなんですけどね」と、冗談交じりにゆずこは言う。ところで縁にとっては、冗談ではなく、ゆずこと唯のいる場所が世界の中心だろう。
 それでちょっとした隙に、「日本たのしぃ」という思いが、泡のように心底から浮かび上がってくる。日本とは取りも直さず、ゆずこと唯のことであるのだから。