「みんなの声援が ファン!ファンファーレ!!!」

世界でいちばん強くなりたい!』#4「これがプロレスだ!」

 アイドルからプロレスに転向した萩原さくらは、逆エビ固めだけで、デビューから50連続ギブアップという不名誉な記録を樹立してしまう。いつしかギブアップ慣れしてしまったさくらは、プロレス自体を諦める決心をし、退団届を認める。さくらに才能の片鱗を見出していたトップスター・豊田美咲は、そんな姿を見かね、さくらをスパーリングに誘う。
 次の試合。特訓の甲斐あって、さくらは初めて逆エビ固めを切り抜ける。しかし、それだけで勝てるはずもなく、立て続けに大技を食らい、最後はフォール負けを喫してしまう。倒れたままのさくら。会場には、さくらのファイトを称えるコールがこだまする。さくらはゆっくり立ち上がる。

さくら「これが……プロレス。勝ちたい。勝ったら、どんな気持ちになるんだろう。私は、勝ってみたい!」
(#4「これがプロレスだ!」)

 世界でいちばん強くなるということは、それはそれは遠く険しい道程の先に、ようやく掴めるような、そんな目標なのだ。そのことを一端でも、はじめて理解し、その道へと踏み出したさくら。それは本当に小さな一歩だ。小さな確かな一歩だ。
 そうして流れるED曲「Fan Fanfare!!!」の誇りかさ。