「松脂のように何もできなく無力感」

D[di:]「白いかけら」

 うっかり『幻影闘士バストフレモン』のことを考えていた。
 OP曲「白いかけら」歌詞中の「アクロニムの手で抱きしめて」というフレーズは、この歌単体で見ればたしかに意味不明だけれど、アニメにおいて「バストフ」という言葉が "Be A Stranger TO Fear"(恐るるなかれ)のアクロニムとして登場することを踏まえれば、恐るるなかれ、とは別のものかもしれないけれど、自分を救けてくれる、おまじないのような、そんなあたたかみを持った手、なのではないかと思う。それに包まれれば、恐がらなくていい、そんなような。
「天使が脱ぎ散らす皮膚のように降り積もる想い出の欠片」という比喩については、いまだよく分からないでいる。喩えられても、天使が脱ぎ散らす皮膚というものが想像できないし。「皮膚」は、さらに羽根の喩えでもあるだろうか。