せっかくだからもう少し調べてみました。
「上代研究者か」なんて言ったけど、上代にはこの読みはなかったんだろうか。
- 『古事記總索引 索引篇』(平凡社)…「麻本呂波(マホロハ)」「麻本呂婆(マホロバ)」の項のみ。
- 『萬葉集総索引 単語篇』(白水社;萬葉閣)…「眞保良」「麻保良」の項のみ。
- 『万葉の歌ことば辞典』(有斐閣選書R)…「まほら(真秀ら)」の項には、「国の真秀ら」の形で三例が万葉集で詠まれている、とあり、また「マホラマ、マホロバも同じ」とあるが、「まほらば」の記述なし。
ここまで記述なしが続くと、ひとつふたつの辞典に載ってるからってだけで本当に存在を信じていいものなのか、雲行きが怪しくなってきました。『日本書紀』をまだ調べてないしより時代の下ったものに現れる言葉なのかもしれないので、もちろん否定はできないのですが、現時点では保留としたいところです。
土曜日あたり時間が取れれば、徹底的に調べてみたい。続報を、期待しないで待っていてください。