あゝ十八時の音楽浴だ、音楽浴だ音楽浴だ

跳訳シリーズ

 ガガガ文庫跳訳シリーズを読む前に、ということで青空文庫海野十三「十八時の音楽浴」と夢野久作「人間レコード」を読んだ。もっとも、「人間レコード」の方は以前『ひょっこりひょうたん島』の人間レコードの回を見たときに夢野久作に同名作品があることを知って既に読んでいたのだったりするが、そこはそれそんな事すっかり忘れていたのです。どっちも短い作品なので、よほど翻案で膨らませないと文庫1冊にならないんじゃないかと思う。
 ところで跳訳というと田中哲弥による超訳『悪魔の国からこっちに丁稚』が連想されてしまうのですがあれを絶版にしておくことこそ出版界の損失なのだからガガガでもハヤカワでも電撃でもいいから復刊しなさいさあしなさい今しなさいお願いです。
図書カード:十八時の音楽浴青空文庫
図書カード:人間レコード青空文庫