「ダイジョウブ。殺すと言っても、きっちり半分だけですわ」

史上最強の弟子ケンイチ』#38

 Bパートに入って作画がやり放題なことになっていた。たぶん紅組という原画チーム(?)の仕業なのだと思う。演出にも名のあがっている加藤洋人が中心的な存在なんだろう。作監3人(加藤、石川慎亮、大澤正典)も立てて、それぞれの個性の出るがままにしてみましたって感じ。

古橋秀之の2作

冬の巨人』(徳間デュアル文庫)を読んだ。あとがきに「寓話」って書いてたけど、どちらかというとこれは神話の部類だと思った。世界の始まりのおはなし。
超妹大戦シスマゲドン』(全2巻/ファミ通文庫)を読んだ。ここまでのベタを思い切りやりきってしまえるのはフルハシならでは。ボンボン辺りのノリに近い。

清水マリコ『日曜日のアイスクリームが溶けるまで』(小学館

 大人の男女関係の要素を除けば、MF文庫Jで出てもおかしくないようないつもどおりの清水マリコ作品でした。

遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX』#143

 おじゃまイエローが適当に言ったひとことから行き違いが生じて、イエロー→フェアリー→イエロー→オブライエン→覇王へと、発端から間違った伝言ゲームが行われていくという展開が凄まじくゾクッとした。間違った内容であろうとも、そこに託され賭された思いのために、希いのために、物語を動かしうる力を持つのだという好例。或いは思い込みのために。何であれ伝達されることには意味が伴うのです。伝達されるところに意味が生じるのです。伝達されるってことは強い。