ダイアナ・コールス作;ロス・アスクィス絵;グループ ウィメンズ・プレイス訳;横浜女性フォーラム監修『アリーテ姫の冒険』(学陽書房)
(……)でも、自分の娘を宝石とひきかえに、ボックスに売りわたした父親のことは、けっして許そうとしませんでした。
(p.66)
魔法使いボックスの三つの難題をかろやかにこなしてみせたアリーテ姫が、父親を許すだの許さないだのという卑小なところに落とし込まれて、たいへんがっかりしました。あるいは「この魔法の指輪を、危ないことから逃げるためには、使わなかったの」なんてことひけらかすアリーテ姫に、いたく失望しました。
原語版はまたいろいろとニュアンスが違うという話でもありますが。映画を観ましょう。