「かな~」「めま~」

魔法少女まどか☆マギカ』#3まで

 気がつけば劇場公開まであとひと月を切っているようなので、あわててTVシリーズを見はじめました。
 絵柄だけでしか知らないなか勝手に育ってきたイメージと、実際の声が全然違って当惑しています。キュゥべえ小桜エツ子じゃないなんて! というのは冗談としても、マミさんは後藤邑子だとばかり思っていたので、先に登場したママがそうだったときには驚きを禁じえませんでした。まあ、ママとマミなら一字違いだし前後賞の5000万円は貰ってあげなくもありませんからください。

さやか「魔女ってなんなの? 魔法少女とは、違うの?」
(#2「それはとっても嬉しいなって」)

 さやかのキャラクターが状況を理解し積極的に適応しようという姿勢をみせるので、それに引っ張られるようにしてまどかも進んでいってしまうようです。まどか一人ではおそらく、状況が飲み込めないままどうにもならなかったように思います。
 いやに整然と理路にしたがって展開していくように見えるのは、かたや向こうに摩訶不思議イヌカレーワールドみたいな得体のしれないものを置いてしまった手前もあるのかもしれないけど、でも、それでも、と思ってしまいます。みんな利口すぎるんじゃないでしょうか。

ほむら「鹿目まどか、あなたは自分の人生を、尊いと思う? 家族や友だちを、大切にしてる?」
まどか「え、え、と、ぅ、私は、大切、だよ。家族も、友だちのみんなも、大好きで、とっても大事な人たちだよ」
(#1「夢の中で逢った、ような…」)

 印象のとおり、展開のための理屈が先行しているのだとしたら、ここで前半の質問に答えないでしまうことは、ひとつ引っ掛かりを残して、それが今後のシリーズ全体にのしかかっていく、そういう寸法なのであろうなと思いながら見ています。