『かみさまみならい ヒミツのここたま』#138「ここたま界を救え!」
ここたまハウスの新しい飾り作りがうまくいかなくて、リビングのソファーにうつ伏せになるこころ。「どうして私ってばこんなに不器用なんだろう」
そんなこころにお母さんが声を掛ける。
お母さん「こころ、おばあちゃんの口癖、覚えてる?」
こころ「うん、覚えてるよ。『物にはみんな魂がある。大切にしたらいいことがあるよ』って」
(#138「ここたま界を救え!」)
そうしてお母さんは、ときどき自分も、魂がある物たちが助けてくれているんじゃないかって思うときがあるのだと言う。困難にあって、不思議とうまくいくときが。何かを好きだという気持ちは、道具や物に伝わる。不器用だっていいじゃない。
例えば『夢色パティシエール』のいちごは、スイーツ精霊の応援を受けながら特訓を重ね、徐々にスイーツ作りの腕を上げていく。一方、最終回目前に至ってもなお、こころの不器用は変わらない。おシャキに言わせれば「こころさんは控えめに言って不器用です」となる。
こころだって頑張っているのだ。だからこそ上のように悩みもする。ここたまたちだって応援している。いつも騒ぎの元だとしても。
それでいいのだ。その調子でいいのだ。ここたまと人は、何かを好きだという気持ちのあるところでは、何かを大切に思う気持ちのあるところでは、いつでも共にあって、だからそれで。
あとはたまごが転がるように、なるものはなるもののようにしてなる。