対談なのに吉本談パートと糸井感想パートに分かれた構成になっている。しかも感想のほうが毎回対談に先回りしてくるものだから途方にくれる。この部分は本当に必要なのか。
ゲイだとかレズだとかっていうことの本質的な意味は何だっていうことになるんですが、つまり、フーコーは、「前提に家族とか男女の関係があってという次元じゃなく、もっと本質的に考えると<ただ単独の人>が、人間同士、連帯感を持ちうるのかどうかってこと、それがゲイっていうものの本質的な課題なんだ」っていうふうに答えるんですよ。
(p.202)
先日の『LOVELESS』がらみでちょっと気になったところ。
順番が逆になってしまったけど、これはもちろん『鏡姉妹の飛ぶ教室』との関係で。『鏡姉妹〜』の方の冒頭に引用された箇所の、引用の意味合いがやっと理解できた。
「まえがき――その二――」からして良い。それから以下の箇所。
「な、なんだって?」マチアスがいいました。「きみはきゅうに気でもちがったのか? ぼくはいそいでもう一つパンを食うぞ」
(p.74)
おどろき慌てたさまの卓抜した表現です、マチアス君。
アニメ最終話まで。最後まで訳が分からなかったが面白かったのだけは確かだ。やっぱりこれは『超くせになりそう』と同じ種類の作品だと思うのだが、そんなことを言って同意してもらうにはまず『超くせ』を面白がって見てくれてないと始まらないので、まず伝わらない。
OPの歌詞が「音がはじけこぼれメロディに」「謎めきはかがやくビーム」など素敵フレーズに満ちていて好き。わくわくするよね。
最終話でオトメの居場所を感知した眼帯ちゃんたちが「あっちのほう」「あっちあっちー」とハモッているさまを見ていて、『しあわせのかたち』のミジピンを思い出してしまった。オホーツクの回。