石川忠司『現代小説のレッスン』(講談社現代新書)
読み終わった。「エンターテイメント化」というテーマを軸に据えたことで、面白く読みやすいものになっていると感じた。一文にやたらと長く言葉を詰め込みたがるところはちょっとアレだけど。前にも書いた通り、ここに出てくる本では辛うじて『ハードボイルドワンダーランド』を読んだことがあるという程度なので、主張に関してはよく判定できない。児童文学がらみの話で清水マリコが出てきたり、舞城でなく佐藤友哉だったりすればねえ。
『奥さまは魔法少女』
最終話まで見た。と言いたいところが、終盤に来て#11丸々と#13(最終話)の前20分ほどを録り逃していて、酷いったらない。管理者の(世代の)継承のお話なので、嬉子さんが前面に出ているにせよ、さやかも同格に主役だったのだと思える。
この清水愛はかなり萌えるのだが、どうやらこういうのを現代語ではツンデレというらしい。ツンデレといえばヒュウ(『ポポロクロイス物語』)などがまず思いつく。ツンやデレの部分がどう、てよりは既に負けてるところからその恋が始まってしまうところがまずどうにもやるせなくて、ためにツンデレが際立つ、と萌える順序としてはこうなのではないかと。ただツンデレしてるだけでは鬱陶しかろうというもの。