３月に観た映画（２本）
いいか、約束っていうのはなあ……という冒頭のパパのお説教は、もっと何気なく言われたほうが、やがてそこから何かを感得するのび太というものが映えるのではないか。最初はそう思ってた。けど、炎天下であのくらいまっすぐ、くどく言って聞かせたのでなければ、のび太にはついに届かなかったろうと今は思う。なにせあののび太のことだから。だからこれはこれで正しいかたちなんだと思う。じっさい、かように取り交わされた約束も、本編中かなりのばあいまで忘れ去られがちになる。なにせあののび太。
- 3/20『映画プリキュアオールスターズ NewStage みらいのともだち』
ニュースキャスター「彼女たちはこう呼ばれています。『伝説の戦士プリキュア』と」
変動物たちがそう呼ぶのはかまわないだろうけど、人間界のどこにも伝わっていない伝説のためにいったい誰が呼びはじめたのか。
台風のフー子まんまや！ という指摘があんまりそのとおりなので、ストーリーについてそれ以上に何かをいう必要を感じない。「どうしよう……わたし、プリキュアの敵になっちゃった」というセリフのもつ人生の袋小路感がたまらなく格好よかった。
