「コシ!タン!タン!」

映画3作

 GW前後にバンダイチャンネル月額契約者限定で公開されていたので、『ルー=ガルー』『トワノクオン』『ブレイクブレイド』を見ました。『トワノクオン』が特殊な能力に目覚めた者の苦悩みたいなものを描いている一方、『ブレイクブレイド』は当たり前の能力を持たなかった能なしの話で、好対照な両作をいちどきに見られたので良かったです。
『ルー=ガルー』。100分使ったSCANDALのPV。SCANDAL以外の誰も得しそうにない映画でした。
トワノクオン』。村雨さん(Gロボ)スピンオフ作品、みたいな。
ブレイクブレイド』。国も身分も能力の有無も何ら障害にならず屈託なく付き合えていた学生時代から遠くへだたって、不可避的にそれぞれの立場で戦いに突入していく主人公たち。懐古と現実とのあいだで揺れる彼らの前に、さいご主人公の弟が外部の者としてあらわれて、力業ともいえる強引なしかたで作品を締めくくるところが好きです。
 第一章と第四章でそれぞれ別の人が、「さしずめブレイクブレイドといったところか」というような、題名にかかわるセリフを言っていたので、口には出さないけれども、あるいは画面には現れてこないけれども、この世界の人たちはみな主人公のことを壊れた剣に例えたい何かしらの気分を共有していたのかもしれません。
 王妃の私室のようすだけを描いた番外編が見たいです。