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ニャリンニャリンは影千代で

『ヒーローバンク』 姉ちゃんな法ちゃんが滅茶苦茶もとい体当たり式で面白い。沢城みゆきのぎょわわ〜って感じの声も良い。 エンディング(「サヨナラマタイツカ」)の素晴らしさには心で静かに泣き叫ぶしかない。映像も含めて。感触だけで言えば、『爆転シ…

「みんなの声援が ファン!ファンファーレ!!!」

『世界でいちばん強くなりたい!』#4「これがプロレスだ!」 アイドルからプロレスに転向した萩原さくらは、逆エビ固めだけで、デビューから50連続ギブアップという不名誉な記録を樹立してしまう。いつしかギブアップ慣れしてしまったさくらは、プロレス自…

自分、武器ですから……

『ソウルイーターノット!』#1「死武専、入学!」 初対面のマカ先輩からの、最初の助言が「ふり向け!」というのは大変良いな。そうして変な味のドリンク。歓迎されていると感じる。頑張れそうだ、よーしやるぞー、という思いが叫びとなる。「アメリカの味…

奇跡体験!マシュウ・カスバート

『赤毛のアン』#1「マシュウ・カスバート驚く」 人嫌い、女嫌いを貫いて、六十まで歳を重ねたマシュウのもとへ、そのご褒美にAnneのアンを使わしてくださるなんて、神様も粋なことをなさる。(天に向かって)私も期待してますよ! アン「うわあカスバート…

「人の弁当ってものは、実にうめえ」

『暴れん坊力士!! 松太郎』#1「のたり松太郎」 加減なんてものをまるで知らなそうな松太郎が、それでもこの年まで人を殺めてしまったことがないのだとしたら、天が彼のことをよほど懇ろに臠しているのだとしか思われない。天が、というのはこの場合、相撲…

「オレ血ヘド吐くまで走って買ってくるから!」

『団地ともお』#4b「あの坂を登っていくともお」 本放送当時『ぼくは王さま』と重なっていたために見逃していた、坂上さんとともおが出会う回を、今日のセレクション放送で見ることができた。 ともおがメロスと呼ばれるきっかけも知れたし、走って走って走…

「なにこれゲーム? すごいオリジナリティ!」

『ディーふらぐ!』#3まで 『のうりん』や『世界征服〜謀略のズヴィズダー〜』の方言はなかなも良いけれど、『ディーふらぐ!』の標準はなかなも良い。というか『ディーふらぐ!』たいへん面白い。なにしろ芦花の作るゲームが、実際センスの光るものだから…

「Yes, she is ノーパン!」

『生徒会役員共*』#2まで 第1期を見てないものだから、想像していた感じと相当違ってあっけにとられた時のうた状態だった。BD版はあんな伏せ字やこんな伏せ字もばっちりクリアに聞けるのだろうか。 #1、「前から思ってたけど価値観が違いすぎるー」と…

やーのやーのやーですのー

『リトルバスターズ!〜Refrain〜』 ほかが余程突飛な設定である中、理樹はナルコレプシーである必要が本当にあったのか。『おねがい☆ティーチャー』の「停滞」のように、全くオリジナルな架空の病気にすべきだったのではないか。そんなことをつくづく思う。

「姉ちゃん、なんだか母さんみたいだな……」

『団地ともお』#34a「お星さまにお願いともお」 冬の星座観察話であり、姉弟話でもあり。 冒頭、姉ちゃんの卓袱台の拭き方が手馴れている。ざっと拭いた後、布巾をくるっと裏返して二度拭きするという。 ともおが星座観察に行ったことを姉ちゃんが知る前か…

なよ竹のかぐやのお兄ちゃんの手下姫

『かぐや姫の物語』 翁が手のひらに囲っているうちはお人形さんのようだったものが、嫗に触れられることで現実的な赤子の形を取る冒頭シーンは、この映画の性格を予め我々に伝えています。男の目線と女の目線。姫が育ちゆくにつけても、翁ばかりがはしゃいじ…

メ~ラめら

『ファイ・ブレイン 神のパズル(第3シリーズ)』#8「永遠にさようなら」 "DEAR OBSTINATE PUZZLE-FRIEND WE WILL MEAT AGAIN!" て。英国貴族の家系のメランコリィが綴りを間違えたはずないし、ましてやパズルの答えを間違えたはずないから、フリーセルは…

「うちはうちわを扇ぎまんねん!」

『のんのんびより』#6「おばけになってがんばった」 「うちはとびうおさーん」と言いだした時に止めないでおいて、れんげが真剣にひとしきりとびうお役をこなしたところへ「もう普通にやろうよ」と諌めるこの人は、本当にひどい。 思うに、東京からの転校…

「ボクたち役に、立つもんか!」

『映画ドキドキ!プリキュア マナ結婚!!?未来につなぐ希望のドレス』 全体的にそつなく。 「オムライス!」「えっ」「えっ」から六花とありすがすれ違うまでの一連が良かった。 反乱を起こすゴミが「俺はまだ使えるぞー!」と訴えるのは、人間の価値観に毒さ…

ちゃふらふすか~

『のんのんびより』#2まで どこでもない架空の田舎であろうとするためには、標準語であらざるをえないのだろうが、その結果として東京との対比が際立たないことになる。それに第一、東京と対比した田舎一般、というだけではあまりに掴みどころがない。引っ…

「なぜか慕わしく思えた」

『有頂天家族』#5-6 狸に対する思いの矛盾を、すなわち愛を、熱っぽく語る淀川教授。このような思いに憑かれながら齢を重ねた人は、たしかにこのような声で、このようにも話すであろうと、そう思えてしまえるような、何とも言われない良い演技だなあと惚…

小さきもの

『ローゼンメイデン』(2013年版) 『ローゼンメイデン』の2013年版、いわゆる新アニメ版について語るなら、色彩の良さというものにまず触れなければならないよう思う。 深く鮮やかで、確かな明度を持ったドール達の色彩は、作中のほとんどを占める暗い背景…

病みの炎に抱かれて

『中二病でも恋がしたい!』 ついでなのでTVシリーズについて。 森夏「(……)ほら、富樫くんも私も中二病を卒業して、高校時代は普通の高校生やるぞーって思ってたわけじゃない?」 富樫「まぁな」 森夏「でも、それだってきっとそういう普通の高校生みたい…

好きになったら最強!

『小鳥遊六花・改 劇場版 中二病でも恋がしたい!』 第2期放送前に第0話SPとして30分枠で放送すれば済んだ話だと思う。 総集編のパートをどうしてこんな編集にしたのか、そのセンスは甚だ理解しがたいところではある。TVシリーズを再編集しておきながら、…

「今日は飛べなかっただけだろう」

『鷹の爪GO 美しきエリエール消臭プラス』 本編も楽しい趣向でいっぱいでしたが、入場アナウンスをする劇場係員が目を疑いながらタイトルを読み上げるところからしてすでに楽しく、命名の勝利を感じました。 『劇場版 空の境界 「俯瞰風景」3D』 俯瞰による…

無化のさきにあるもの

小林ゆうについての覚書 散乱メモの整理第2弾。 * これはもう、4年前の話。『アニメギガ』にゲストで登場した小林ゆうは、番組の締めに司会者から、あなたにとって「演じる」とは? と問われたとき、しばらくの間をおいたあと、唐突に奇声を発する。猿を…

「遊ぼうよ」

『マイマイ新子と千年の魔法』覚書 連続しないものを、意味のある連続に見せるのがモンタージュであることを意識するならば、連続して見えるものにも、本来的には連続性は存在しないのだということも分かってくる。この両面のはたらきが、モンタージュにはあ…

なーんつってっつっちゃったりなんかしたりして

『ゆゆ式』#2「情報処理部」 話数は遡りますが、ゆずこの口からふと転がり出た「なんつってっつっちゃった」というフレーズの面白さに、三人ともが変なテンションで盛り上がってしまう第2話アバンも素晴らしいと思いました。 ゆずこがボケて、縁が悪ノリ…

「日本たのしぃ」

『ゆゆ式』#3「夏休みじゃーい!」 唯「あ、それ面白かった。ダイバーが出てくるやつ」 ゆずこ、耳をふさぐ。 縁「っふはははははははは、あはは」 (#3「夏休みじゃーい!」) 普段はゆずことふたりでアホなことやって、唯の反応を引き出してはおもしろ…

「欲しいものは絶え間なく与えよう」

Another Infinity feat.Mayumi Morinaga「glitter(Starving Trancer Remix)」 『FAIRY TAIL』のアニメが終わりましたね。佐藤聡美が出ている限りは見続けようと、安易に心に決めたものだから、とうとう最後までつきあうことになってしまいました。見も見たり…

「ああ、兄くんか……………」

2012年6月に観た映画(3本) 6/2『ニーチェの馬』 画面の暗さに比して字幕が眩しすぎたように思う。もとより少ない台詞のこと、大体のやりとりは覚えたから、字幕なしでも見てみたいところだけど、劇場のスクリーンと音響で見てこその映画だし、日本で上映…

もしもシャクティが強かったら

『進撃の巨人』#1「二千年後の君へ」 こういうことが起こっている、という以上のものとして見ることができない。いずれも他人事であり、少なくともこの人間たちの側に立って見る義理も筋合いもないよう思う。渦中から始めるのはひとつの常套の手法ではある…

おしゃもじをマイクに 台本はお茶碗を持つ方の手に

『バクマン。3』#23「マイクと台本」 公開オーディションに臨み実力でヒロイン役を掴んでみせると誓って、実際それを手中に収めた亜豆さん。だけれど、公開オーディション参加者の事前選考があったようなことを平野文が漏らしていたし、そこで篩にかけて、…

恋のいろは

『となりの怪物くん』#4まで 「怪物くん」って、雫にとって得体が知れず心や言動の予測がつかないという意味でもあろうし、したがってまた当然に百面相だということでもあろうし、なのだろうな。 いっぽう春は春で、自分の怪物を感じずにはいられないよう…

枯れない桜と百年の魔法

『D.C.III』#1「サクラサク」 『II』、『II S.S.』と見ていないのでなおのこと隔世の感があります。 今は咲くことをやめてしまった枯れない桜が、ふたたび咲くことで、かつて桜の咲き誇っていたころに、さらには100年前へと接近していく、接続していく、そ…